人形姫~Where is Princess's mind?~

タイミングが良いのか悪いのか、噂をしていると直たちが来た。

“あっ、直!”

いつも海岸で会う時みたいに笑顔で手を振る。

周りにいた子たちが目眩を起こしているが、大丈夫だろうか?

“人気者だね”

あってそうそう言われた直の一言。


うーん、そんなことないと思うけどな。

“そう?ここにいれば直のこと見つけられるかなと思って、待ってたらこの始末”

`はぁー’

っと直からため息が漏れる。

“?”

”ゆっくりしていきなよ。私たちはこれから劇の準備があるから、そんなに長くはいられないけどさ”

由貴が気を使ってる由貴の彼氏に向かって言った。

そういえば、いたのに、完全に無視して話しこんでたかも。

そう思えばだんだん申し訳なくなってくる。
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