人形姫~Where is Princess's mind?~
詩音の飾らない言葉にイラッとしたけど、ごもっともな言葉を言われ、返す言葉もなかった。



そんな私を置いて、詩音は海に飛び込んだ。


そして、あっという間に少女を捕まえて戻って来る。


まるで、`人魚姫´を見ているようだった。


“大丈夫?”


詩音がそっと話しかけると、少女は目を覚ました。


“ありがとう、詩音ちゃん”


母親が来て、詩音に何度も頭を下げる。


“ありがとうございます”


“いいえ。風邪ひかないでね”


詩音は少女の頭を撫でながら笑って言った。


2人が帰ると、詩音は私の方に来た。
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