人形姫~Where is Princess's mind?~
“お邪魔しまぁす”


詩音の部屋はすごくキレイだった。


“ねぇ、シナモン嫌いじゃない?”


“うん”


“ちょっと待ってて。今お茶淹れるから”


私は詩音に言われた通りにした。


“ハイ”


詩音はシナモンの香りのするマグカップを渡した。


“ありがとう”


“そういえば、朝はゴメンね。……、私、
`高校は誰とも関わらない´
って決めてたの”


“えっ?だって昨日、バレー部にいなかった?”


“先生に来いって言われたから”


“うん?”


“あぁ、そっか。
私中学時代、バレー部だったの。この身長だからずっとリベロ。っで、高校入ってバレー続ける条件として、この学校に入学したの”
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