人形姫~Where is Princess's mind?~
由貴は、話してみるとおもしろくて、私の当初の決心なんてすぐに打ち砕いた。



入部当時から、無駄に体力のあった私は、長距離のランナーとして練習に参加するようになった。


この頃は、自分の走る意味なんか分からなくて、ただただ走り続けた。



そこそこ才能があったらしく、1ヶ月後には、大会に出された。



もちろん、私にぼーっとしてる暇なんかなくて、母親との約束を守るためにも、賞をとらなければならない。


正直、陸上を甘く見てたんだ。


長距離ぐらいどうにかなるだろう、くらいに考えてた。


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