突然のデート
「僕、おすすめの店あるんだけどどうかな？スパゲティ美味しいよ」


「ホントに♪行きたい」


「じゃあ行こっか」


「うん♪」


5分程歩くと大通りから少し奥まった所に落ち着いた感じで建っていた。


しかし…


「洋食屋さんなんだよね……なんと言うか男前な店構えだね…」


落ち着いた雰囲気ではあるのだけれど、造りは和風で木の看板には太い墨の字で「政宗」と書かれていた。


私がビックリしているとセツナは少しだけ笑って


「腕は確かなんだけど変わったことをしたくて仕方がないヤツなんだ…」


「確かに一度見たら忘れない独特な和風感だね」


「入ろうか」


セツナに促されて後に続いて店に入った。


店に入ると昼時なのにあまり人が居なかった。


奥まった所にあるお店だからあまり知られてないのかな？


奥から一人の男の人が出てきた。


「いらっしゃいませー」


わぁ、カッコイイ人。セツナとは違ってやんちゃっぽいなぁ。


「久しぶりだね。悠斗」


「あれぇ～セツナじゃん。どったのー？」


「いや、ここに来る理由は一つだろ…」


セツナは呆れ気味に言った。


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