突然のデート
「わかった。オレンジかピーチね、行ってくるから少し待っててね」


セツナは店のほうに歩きだしたので私も公園の日陰に向かって歩きだした。


木陰があるところに着いたら突然後ろから声をかけられた。


「ねぇ、キミ一人でなにしてるの?オレらと遊ばない」


振り返るとそこには二人組の男が立っていた。


ーは?


これは漫画とかで見るベタなシーンといっしょでは…


ていうかこの人たち目大丈夫かな?


私なんかに声かけて…


まぁまずはこの人たちの誤解をとこう。


「いえ、一人ではなくて連れをまっているんです。だからごめんなさい」


私がそう言うと


「友達?じゃあその子も一緒に!ねっ♪」


ホントにベタな展開に…


一回断ったのにまだ言い寄ってくるので少し…いやかなりウザくなってきて、はっきり言ってやろうと思ったら


「俺の連れに何かよう?」


いつの間にか戻ってきたセツナがいた。


顔は笑顔なのになにか黒いものが後に見える……ような?


男たちも異様な空気に気がついたのか


「何でもありませぇ~ん……」


と言い脱兎のごとく逃げて行った。


< 9 / 13 >

この作品をシェア

pagetop