この歌を捧げたい

傷痕


傷つける事しか

できない自分。

流れる自分の血を

見ていると落ち着く…

あぁ。綺麗…。

それが快感に

なってしまった。

何度も何度も

繰り返す。

なのに………

やればやるほど

心にぽっかり

穴があいていく気がした。

傷が治ればまたやって…

いつしか快感さえも

感じなくなっていた。

ただやるのが当たり前…。

やりたくて

やってるんじゃない

でもやりたくて…

誰かにわかって

ほしいだけなのかもしれない。

本当は気づいてほしくて

助けてほしくて…

この傷痕が心の傷。

それを誰も

わかってはくれない。

誰も………

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