カゴの鳥
「え?勿論オレと利都ちゃんでしょ」


さも当然と言ったような素振りに目が点になった…


「伊織はすごい量食べるんだね……」


「え~男なら普通だよ。利都ちゃんが食に興味無さすぎなんだよ!」


……本当なのだろうか


今までで他人の食事なんて気にしたこと無かったからわからない……


「オレと組んだからにはしっかり食べさせるから」


「……はい」


宣言されてしまった……


取りあえずお腹が空いてないわけではないので食べよう。


「…いただきます」


「はいっ。オレもいただきます」


そうして二人は食べはじめた。


「あっこの唐揚げ美味しい」


僕がそう言うと


「気に入ったのあってよかった。もっと食べろよ~♪」


先輩は楽しそうに笑い他の料理も取り皿に乗せてきた。


「これも美味いよ」


先輩がくれるものを食べていたら本当にお腹がふくれてきた。


「伊織。もう食べれない…」


お腹重い……


「あれ、もう?」


……もうっていつもの倍は食べてるよ。


「伊織が食べ過ぎなんだよ……」


そう言っている最中も先輩は食べている。


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