カゴの鳥
途中まで帰って来ていたから案外早くアカデミーに到着することができた。


アカデミーに到着してからは担当教官に任務の報告をするため、教官室に向かった。


部屋の前までやって来て伊織先輩が


「それじゃ入るよ~。準備はいい?」


「はい、大丈夫です」


僕が返事をすると先輩はノックをし、部屋に入った。


ーコンコン


「失礼します。7年武器科南 伊織です。任務の報告に参りました」


僕も先輩に続き挨拶をして入室した。


「同じく3年魔法科北条 利都です」


部屋の中には教官と学長がいた。


学長先輩は笑顔で話しかけてきた。


「あぁ、早かったね」

「本当ですな。一日で片付けてくるとは」


教官も少し驚いているようだ。


「報告のほう宜しいでしょうか?」


先輩が聞くとそれに教官がこたえた。


「あぁ、よろしく頼む」


「はい、魔物は完全に浄化し森に被害も殆どありません。これで村は復興作業が可能にになりました」


「そうか、それはよかった」


学長が嬉しそうに笑った。


「今回は初めてだったので最低級のD級の任務だったが、学長次回からもう級が上の任務をあたえてみては?」


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