カゴの鳥
「それじゃあ、志水たちを呼んで来ないと」


利都がそう言い、立ち上がろうとしたとき。


「あぁ、大丈夫。多分ゼンもオレと同じ様なこと言ってると思うから」


その言葉と同時に利都は伊織に腕をひかれ、食堂に向かった。


伊織に連れていかれている間、利都は「先輩と神代先輩って考え方が似ている人どうしなのかなぁ?」などと考えていた。


食堂に着くと伊織の言葉どおり、神代先輩と志水が既にいた。


「本当に、いた」


利都がポツリともらした。


「だから言ったでしょ~♪」


伊織は上機嫌でこたえ、神代先輩たちが座る席へ近づいて行った。


「よう、もうメシ頼んだ?」


伊織が神代先輩に話しかけ、神代先輩もそれにこたえた。


「はい、ボクも志水くんも先に注文させてもらいました」


「じゃあ、オレたちも頼もっか」


今度は僕の方を向いて話しかけてきた。


「はい」


僕は先輩に返事をしてから座り、メニューを手に取った。


…何にしようかな。


僕と伊織先輩がメニューを見ている間、志水と神代先輩はなにか任務の事を話している。


みんな量が多そうだなぁ……


う~ん……




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