カゴの鳥
もう伊織先輩は拗ねてしまったようで机につっぷしてしまった。


「それでは、話しましょうか」


「はい」


「……あの、伊織はこのままでいいんですか?」


志水は神代先輩に返事をし、僕は伊織先輩の事が気になって聞いてみた。


「ああ、大丈夫ですよ。そのうち立ち直ります」


「……そうですか」


神代先輩……最強…?


そんなことを僕が思っている間に志水と神代先輩の話は進んでいく。


「それでは、気をとりなおして」


そう言って神代先輩は話始めた。


「では、まずはあなたたちの伊織のイメージでも聞いておきましょうか」


「イメージ、ですか?」


僕がそう聞き返すと神代先輩は頷いた。


「そうですね、何だか人懐っこい感じですかね。特に北条に」


「確かに僕のことよく気にかけてくれます」


僕も志水の言葉に続いてこたえた。


「そう!その印象がボクには驚きなんです」


「確かに人を寄せ付けますが…まあ容姿も人懐っこい感じですしね」


「じゃあ……」


どうしてと言おうとしたら先に神代先輩がこたえてくれた。


「言い方は悪いけれど見かけだけと言うか……」




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