【長編】鉛の空
『音声通信、感度良好。聞こえるわ』

マリの声が、抑揚の少ない《整備士》モードに切り替わっているのを確認して、俺は、頷いた。

「そうか……」

アクトリウムの水色に浮かぶ、様々な仮想画面。

そのうちのひとつに表示されているデジタルの数字が、6から5へと切り替わる。
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