【長編】鉛の空
でも。

「行きなさい、リテラ」

あたしの声が聞こえたのではないはずだけれど、まるで頷くように、《リテラ》が、ゆっくりと立ち上がる。

画面の右下で、試合開始へのカウントダウンが残り五分を示した。
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