どりーむわーるど。
★Question 1
…何か、聞こえる。
…呼んでる…?
誰だろう…。
亜莉子は、そろそろと目を開けた。
目の中に青空が飛び込んでくる。
ここはー…?
「あ、目が覚めました?大丈夫ですか?」
亜莉子の横の人影が尋ねてきた。
全く気付いていなかった亜莉子は驚いたが、間を置いて頷いた。
「そうですか、それはよかった。」
そう言って、微笑んだ彼は前方からやって来る人影に呼びかけた。
「チェシャ、この子気がついたみたいですよ。」
「あぁ。そうみたいだな。」
チェシャと呼ばれた彼はそう言うと、亜莉子を見た。
「えっと…、あの、あなた方は…?」
さすがにじっと見られては気恥ずかしかったので、亜莉子は尋ねた。
すると、亜莉子の横にいた彼が答えた。