キラめく堕天使

「ねえ、じゃあ、オレが人もうらやむような美男子に、今すぐに生まれ変わりたいって願っても、いいわけ?」

その場合、魂は生まれ変わったオレが死ぬまではとられないのだろうか。

「あっ、それいいかも」

ルナはパッと輝くような笑顔になって言った。

さすが天使。

その人形のように整った可愛い顔は、笑うと満開の花よりも可憐で華やかだ。

「じゃ、そういうコトでいいよねっ」

見とれていると、ルナはぱきっと指を小気味よい音で鳴らせた。

途端、オレの視界が歪んだ。

管を通されている自分が消え、代わりに、自分の部屋が目に写った。

まだ体は軽かった。

目の前には、やっぱりルナがいた。
 
しかも、さっきよりも、リアルにそこにいる。

さっきのは人からは見えない姿だったのかもしれない。

今は実体化してそこにいるようだ。



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