キラめく堕天使
「にっ、人間を食べるのかっっ!!?」
オレはベットの上のキレイな個体から跳んで離れた。
「大丈夫よ、今のあなたは霊体だから、フィックスにだって食べられない」
そ、そうなのか。
「オレに、これに入れって?」
「そう。
フィックスの意識が入っているから最初は違和感があるかもしれないけど。
でもフィックスの意識レベルは低いから、すぐにあなたの意識に吸収されてしまって、違和感もなくなると思うよ」
そういう問題なんだろうか。
「やっぱり気に入らないんだ」
褐色がかった黒髪に、白い肌。
綺麗なパーツが絶妙なバランスで配置されていて、美形を形作っている顔。
こんなヤツなら、鈴菜ちゃんにだって似合いそうだ。
オレは真っ先にそれを思った。