キラめく堕天使

「それじゃ、死」

「言わないで。このままだと何日かのうちに死んじゃうよお」

 自分で言ってる。
 
「助ける方法は、ないの?」

「助ける方法?助ける方法?えーん分からない」

 ルナはその大きな目から大粒の涙を流した。
 
両手を目に当てて、肘を張り、子供のように泣きじゃくる。

「ちょっと待って、泣いてる場合じゃないと思うけど。

ほら、何とか助ける方法を、考えてよ」

「だってだって、思いつかないんだ」

 ルナは座り込んで本格的に泣く体勢に入った。

そして、そこでふと、泣くのを止めた。

「あ、そうだ」

 目は濡れたまま。


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