キラめく堕天使
そこには赤い真っ直ぐな髪を足元まで垂らせた女の子がいた。

照明を受ける加減で、髪の赤さの深みが違う。

 もしかすると、彼女は銀髪なのかもしれない。

 照明の色に染まって見えるだけなのだ。

 白い肌も、照明に照らされて、赤く見える。

 大きなその瞳も、真っ赤だった。

 小動物を思わせるほど、黒目がちなその目で、面白そうにオレを覗き込んでいる。

「駄目よ、森の中で叫んじゃ。超低級魔族達の餌食になるわよ。」

 超低級?

 オレは黙って彼女を見た。

 くしゃくしゃにした紙のような素材の、細長く赤いものが、ぐるぐるとゆるく、乱雑に彼女の身体に巻きついている。

 
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