続★THE イケメン4兄弟-幸せな同居生活-【完】
沙耶さんとは歳が一つしか違わないのに、沙耶さんは私よりずっと大人だ。
私だって、來人のお嫁さんになるのに・・・料理一つ出来ない。
掃除や洗濯だって、自分の物ばかりやってきた。
(※他は全て李斗さんと東條さんがやっていた)
だけど、沙耶さんは、自分のだけじゃなく・・・暇があれば、キッチンやリビングを掃除して、庭の整理から池原家全員の洗濯物までこなす。
現役大学生なのに・・・
私と同じ大学生なのに・・・
一つ違うだけで、こんなに変わるの・・・??
「ねぇ・・來人??」
「ん??何だ??」
「もし、もしだよ??何も出来ないお嫁さんと、何でも出来るお嫁さん・・・どっちがいい??」
「・・・何だそれ」
「いいからっどっち??」
「どうした柚姫??何か悩みでも出来たか??」
向いに座る李斗さんが聞いた。
「そうじゃないんですけど・・・」
すると來人は少し黙って、
「・・・そうだなぁ・・そりゃ、何も出来ないってのは問題有りかもな・・・」
「そっか・・・」
「だけど、人間誰も完璧じゃないからな!!」
「う、うん・・・そうだね・・・あ、私先に顔洗ってくるね??」
私はその場を離れた。
「ま~た柚姫のやつ・・・何か悩んでんな・・・」
「ま、ちょっと様子見てやりゃいいんじゃないか??」
「そうだな・・・」
來人と李斗はそう呟いていた。