続★THE イケメン4兄弟-幸せな同居生活-【完】
「ら、來人・・・///くすぐったい・・・」
すると來人は顔を上げ、私の額に自分の額をくっ付けた。
まっすぐ捕らえられた瞳。
「なぁ柚姫、お前・・考えすぎなんだよ」
「・來人・・・///」
「お前さ、自分が何も出来ない人だって思ってるわけ??」
「う、うん・・・。」
「バーカ。お前、俺の事幸せにしてんじゃん」
「え・・・??」
「俺を幸せに出来んのって、お前しかいねーから」
「來人・・・・。」
くっ付いたままの額が段々熱くなる。
「確かにさ、掃除とか洗濯、料理まで出来る人って最高かもしんねーけど、お前はお前だろ??それに俺、前に言わなかったっけ??」
「・・・前に・・??」
私はすっかり忘れていたあの言葉を・・・。
「『俺は、そのままの柚姫が好き』って・・・」
「あ・・・」
そう、それは・・・本屋に立ち寄った帰り道、來人が言ってくれた言葉。
今やっと理解した。
涙が流れたと同時に、來人の優しい唇が私の涙を拭った。
「泣くなって・・ゆっくり成長していけばいいんじゃないか??無理はもうすんなよ」
私は無言で首を縦に振った。
そして、私達は唇を重ねた。