続★THE イケメン4兄弟-幸せな同居生活-【完】
私は、高校の時の制服を着て、壇上へ上がった。
「思い出話をお願いしてもいいですか??」
「はいっ、私は両親が亡くなって、もう高校生活なんて出来ないって思ってたんです。
そんな時に、私にこの制服をプレゼントして頂いた方が居たんです。」
池原のお父様。
「その方は凄く気さくで、とてもとてもお優しい方なんです。
そんな方が私なんかの為にこの制服を用意してくれて、私は充実した高校生活を送る事が出来たんです。
この制服が始まりなんです。私の青春の。」
私はそこで思い出話を終了した。
会場からは、拍手がとんできてくれた。
良かった・・・。
お父様、ありがとねっ!!
私は心の中で呟いた。
――――――――――
「柚姫のやつ、やってくれんじゃねーか」
「全くだな」
「ここに親父が居たら大変な事になってたな」
「ああ。親父も幸せだな。あ~んな親思いの娘が出来て」
4兄弟達は、笑顔で会話をしていた。
結果は見事、柚姫は1位を獲得する結果になった。
次は男子の部のファッション対決だけど、あの佐々木姉妹の企みはまだまだ続いていた。