続★THE イケメン4兄弟-幸せな同居生活-【完】
佐々木奈緒がマイクを持ち、私の腕を引っ張って、前に出された。
「ちょ、ちょっと何・・??」
会場がザワザワしている。
「皆様、今回は【最強女子】の称号を下さり、わたくしは凄く感謝をしております。」
何・・??
何を考えてるの??
「このような素晴らしい称号をいただけた事を感謝したいのですが・・・わたくしは、こちらの真中柚姫様にお譲りしたいと思っております!!」
さらに会場はざわめき出す。
「は?!ちょっと何考えて・・・「わたくしは感動したのです!!」
私に、何かを言う隙を与えない佐々木奈緒。
「真中様が最後のスピーチで仰いました。「5分間で私は語れません」と。」
何
何
なに
ナニ
nani
何言っちゃってんの?!
「わたくし達【新聞サークル】は、この様な企画をした事によって気付かされましたの・・5分間で自身を表現アピールだなんて有り得ない事を!!!!」
佐々木奈緒は、私の手をギュッと握り締め、私を見つめた。
「真中様、ごめんなさい・・5分間でアピールしろなんて無理な事を・・・そうよね、人の人生を5分間で語れなんて・・・」
私は・・・ちょっとずつ理解し始めた。