続★THE イケメン4兄弟-幸せな同居生活-【完】
李斗と沙耶の物語
「李斗さんと初めて会ったのは、小学校低学年の時だったの・・・私ね、これでもイジメられてたのよ」
「えっ?!沙耶さんが?!」
「うんっ。でね・・いつもの様に、イジメの対象にされて、公園で泣いてたの・・・そこにやって来たのが、李斗さん」
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小2の冬。
『・・ヒック・・ヒック・・・』
『お前、何で泣いてんだ??』
『え・・・・』
李斗は、ボロボロになった教科書と体育着を見て言った。
『・・・ふ~ん・・・イジメられてんのか』
『・・ヒックあなた・・誰・・??』
『俺は池原李斗、お前さ、イジメられてんならやり返さないとまたやられるぜ・・じゃーな』
『・・・あ・・・』
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「え?!李斗さんそれだけ言って帰っちゃったんですか?!」
「そう。・・・だけど翌日から、ピタッとイジメがやんだの」
「まさか・・・李斗さんが?!」
沙耶さんは頷いて、懐かしさに染まりながら話を続けた。