続★THE イケメン4兄弟-幸せな同居生活-【完】
沙耶は、今日の柚姫達との話を思い出して、笑顔になっていた。
「どうした??なんかいいことでもあった??」
李斗は、そんな様子の沙耶に首をかしげる。
「ううんっ、幸せだなって思っただけなの」
「どうした急に??」
「柚姫ちゃんって・・凄くいい子ね・・」
沙耶は優しい声で呟いた。
「沙耶・・・・」
李斗は、沙耶の細い身体を優しく抱き締めた。
「李斗さん??」
「俺は沙耶に凄く感謝しないといけない。こんな俺をずっと想い続けてくれて、柚姫達の事も分かってくれた沙耶に・・・」
「私は、李斗さんの傍に居られるだけで幸せだわ。それに、暖かい家族にも迎え入れてもらって、李斗さんにも感謝してるわ」
2人は見つめ合い・・・静かに唇を重ねた。
(まだこれから・・李斗さんとの思い出も、池原家の皆との思い出も・・まだ始まったばかり。ゆっくりでいいの)
そう思う沙耶であった。