甘食系男子





「やっぱりないとダメだよな」

「は?」








昼休み。
生徒たちはみんな各々お弁当を食べたり、昼寝をしたり、はたまた友達とのお喋りに華を咲かせている。

秋の涼しい風が窓から入ってきて、気持ちの良い天気だった。


そんな中、窓際の机で雑誌を広げていた"佐藤一"(サトウハ ジメ)が言ったのである。"ダメだよな"と。




「なにが?てかお前さっきからなに見てんだよ。」


そして、一の前の机の上に座って携帯をいじっていた友人の青山和紀が、"は?"と答えて携帯から目を離し、顔を上げた。


「いや、だから。やっぱりないとだめだよなぁって。」

「なに。胸?お前そんなに巨乳好きだったっけ」


と言いながら雑誌を除き込んだ和紀は次の瞬間大きくため息をついた。


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