俺様悪魔vs姫様悪魔
聖也が割り込んだ




「なんだよ、聖也」


「落ち着けよ、レガ」


「落ち着けるか!凛花、普段のお前のワガママは可愛いもんだけど、今回のは全然可愛くねぇよ!」


「はぁ?これ、ワガママじゃないし。しょうがないじゃん、仕事だし。上に言われたんだからしょうがない」


「お前、社長とかにも散々文句言えただろ!なんで今回は・・・」


「レガ!」


「・・・亜季・・・」


「凛も悪いけど、ちょっとレガも言いすぎ。凛、レガはね、凛がソロデビューすることに怒ってるんじゃない。レガはGOLDが好きだからまだ解散したくないって言ってんの。」


「・・・」


「凛のソロデビューは亜季も嬉しいよ?でもね、急すぎる。おかしいでしょ?次の新曲が最後だなんて」


「・・・」


「ファンのみんなを傷付けることにもなる。ソロデビューするならせめてもうちょっと先に延ばしてもらわないと、メンバーも傷つくし、ファンも傷つく」


「・・・亜季・・・」






そうだ。



亜季の言うとおりだ



俺は凛花がソロデビューするのがいやなんじゃない




裏切りたくないんだ




ファンには



俺自身も傷付けたくない





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