紅色の永遠

けれど、戦いは思ったよりもずっと厳しいものでした。

そして、青年も酷い怪我を負ってしまったのです。

彼は自分の最期が近い事を知り、せめて一目でも女を見たいのだと友人に頼んで、二人で必死になって女が住む屋敷へと向かいました。

しかし、男は倒れてしまいました。

友人の介抱も虚しく、青年は今にも息絶えそうでした。

その時、死の間際に立っていた青年が、自らの名が刻まれた衣服を千切りました。

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