紅色の永遠
愛しい人を思い浮かべながら、ふと、老女に視線を合わせる。

「あの‥どうして此処に私が来ると‥?」

「簡単よ」

老女は誇らしげに、街灯に結ばれたリボンを見上げた。

「‥此処は、貴女と遥輝の‥

‥想い出の場所でしょう?」



‥覚えててくれたんだ。



‥ナイショって言っていたのに、自分はお祖母さんに言ったのね‥?




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