あたしの彼氏は先生





さっきから2人黙って薄暗い静かな廊下を歩いている。

「「……」」



…気まずい。


(今から緊張してどうする私!!←自分にツッコミ)


「あのさ!!!」「あのさ」

か、かぶってしまった…


「な、何??」


なんだろう…?
もしかして暗いのが苦手な事みんなにバラすつもりじゃ!!!???


「お前こそ何だよ」

え…それは……


“先生って彼女いるの?”
そう聞きたかった。


でもこののタイミングでいったら先生の事好きだってバレちゃうかも知れないし…
(どうしよう……)


そう思い黙っていたら



「なぁ…お前俺の事好きだろ?ニヤリ」


…へ???私の思考回路は一旦ストップ。


急に何を言い出すかと思ったら…

ムードぶち壊し。

(でもそうゆうとこもかっこいいんだよね)


「おい…どんな顔してんだよ」


あたしは先生のナルシストぶりに開いた口が塞がらずしかもニヤニヤ笑っていて相当マヌケな顔をしてただろう。


「…!!!!ッ」


「あのさ俺さぁ…………」

キキーッッ”


私達が歩いている廊下の窓の外から車の急ブレーキ音が響きわたった。


「えっ?俺さ”から聞こえなかった!!!!もっかい言って!!!」


「やだね♪一回しか言わない」


と先生はいつものクールな表情ではなくたまに見せるあの意地悪な笑顔で言った。

(ん?顔が少し照れてた……気がしただけかっ)


「えー!!!!何何?」



「さぁな♪」



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