あたしの彼氏は先生
「誠〜!!!」


先生の瞳の奥にあるあの寂しい瞳”


それを見たと同時に私は音楽室から走り出た。

…先生

呼び止めてもくれなかった。


あたしはダッシュで誠が待つ教室へ向かった。



「どうしたの?一時間目さぼって?」


誠はそれほど怒ってないみたい。



私は誠にさっきあったことと私と先生が付き合っていることも全て話した。


誠はただ、黙って聞いていてくれた。


私は何かが切れたように泣きながら話した。

そして


誠も一緒に泣いてくれた。

これほど友達思いで

心優しくて

自分より他人優先で

いつも私を見守っていてくれる親友がいるだろうか?

と疑問に思う位一緒に泣いてくれた。


そして最後に

「…美和はそれでいいの?あんたが、中澤の元彼女の代わりかもしれなくても…それでいいの?…」


そう言った。


「当然良いわけないよ。



でもね…?



あたしは先生から全部言ってくれることを信じる。


先生は嘘をつくような人じゃない。


そう信じてるから…」


「そっか…美和は正しいと思うよ。これから辛いこともたくさんあるかもしれない。けど一人で抱えこまずあたしに相談して?出来ることなら何でも協力するからさっ☆」

ニカッ"と誠は笑ってみせた。

「ありがとう…」


この言葉しか見つからなかった。



本当に優しい親友…

ありがとう。

とても感謝してるよ…



私はそう笑いかけた。






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