あたしの彼氏は先生
俺は黙っていた。


すると

美和が突然あの事を話し出した。


「先生…小出さんとキスしてたよね…?」


やはりあの時ぶつかった女の子は美和だったんだ。


「…」

答えれない。


今…俺が喋ったらまた美和を傷付けてしまう。

そんなのいやだ。


「…あたし…見ちゃったんだ…」



「…」





「どぅして…し…たの…?」


「…別れよう」


正直、俺自身も何をいってるのか分からなくなった。

でもこの言葉しか出てこなかった。

いや。


この言葉しか出せなかったんだ。


これでいい。


いいんだ。

美和をこれ以上傷付けるにはいかない。


…こうして俺達の短くて濃い恋愛が幕を閉じた。



と俺は思っていた・・・
< 65 / 117 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop