あたしの彼氏は先生

挨拶が終わって黒田先生が授業を始めると言う前、一人の生徒と目があった。



その子の名前は花崎美和。


なんか俺の事が好きっぽい。


だってさっきからずっと俺の事をみてるから。




そして授業が始まった…
俺は担当の教科が違うから次の授業の準備をするために職員室に戻った。


ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ”



授業の終りを知らすチャイムが鳴った。


次の授業は音楽。


早速、用意を済ませた俺は先生になって最初の授業をする音楽室に向かうことにした。


ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ”
音楽室は開いていて、そこには 長谷川さんとさっき俺の事をみていた花崎さんがいた。


授業はまだ始まる時間じゃないのにと疑問に思った俺は二人に聞いてみる事にした。


「君達、長谷川さんと花崎さんだよね？」



「はいっ!!!そうですッ私たちの事は誠と美和って呼んでください♪」



「あ、分かりました。それにしても二人とも来るの早いね〜」


「はいっ!!!!美和が晃先生に聞きたいことがあるらしいです♪」


聞きたいこと？


「えっ!!???ちょっと私!!?」


戸惑ってるってことは違うってことか…


態度がわかりやすいなこいつ…


「美和さんが???」


「はい♪あの先生って彼女いますか？」


花崎がとか言っときながらやっぱり長谷川が俺に聞きたいだけじゃん。


「彼女ねぇ....残念ながらいません。」



「本当ですか!!!???」


ﾋﾞｸｯ!!!!

いきなり大声を出したのはさっきから一言も喋ってない花崎。


(つーか、まじビビった.....)



「じ、じゃあ歳はいくつですか？」


少し重くなった空気を変えるためか長谷川が話題を切り替えた。


「２４だよ」


そうやりとりをしている間にチャイムが鳴り授業が始まった。