多分きっと

2

キミの幸せを願うといいながら、キミにボク色の幸せをおしつけていた事もその時は気付かなかったんだ。

キミにはボクが必要で、ボクがいなければキミは幸せになれないと言ったように。
キミの出来ない事をボクが代わりにやってあげると言ったみたいに。



さもキミは駄目であるかのように言い聞かせて、キミの未来にボクを住まわせた。


キミが悲しい時はボクが泣いてあげる。
キミが嬉しい時は傍に居て一緒に笑ってあげる。





そんな綺麗な言葉をふりかざして、でも、醜い愛し方しか出来ていなかった。
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