君のとなり
次の日、学校が終わって外に出るなり視界に入った人物に驚いた。
「どうも、こんちにわ。」
そう言ってニコッと笑った顔に、ゾッとした。
「……奈々さん!?」
「あなたに用事があって来たのよ。」
「……な、なんですか?」
「遠回しに言うのは好きじゃないの。だからはっきり言うわね。」
息をすることができないくらい、緊張していた。
周りの雑音なんて聞こえない。
奈々さんの声がストレートに耳に入ってきた。
「悠輔に会っても、はっきりと嫌いって言って。わかった?」