君のとなり
重い足取りで家に帰った。
玄関のドアを開け、ホッとした。
今日は誰も来てない。
お兄ちゃんもまだ帰ってきてないみたいだった。
「……良かった。」
思わず独り言を言ってしまうくらい、安心していた。
お風呂も済ませて、自分の部屋でゆっくりしていると、お兄ちゃんに呼ばれた。
「ここーっ!心!いるかー!?」
「なにー。」
やる気のない返事をして、リビングに下りると知香ちゃんもいて、2人ともやけにニヤニヤしていた。