君のとなり




「ごめんな。」



悠ちゃんがアタシの髪に指を通しながら、呟いた。



「気にしないで?みんな幸せになれると良いね」



ギュッと悠ちゃんに抱きつくと、同じくらいの力で抱きしめ返してくれた。





「俺、心のそういうとこに惹かれた」



ヘヘッと恥ずかしそうに頭を掻く悠ちゃん。


¨心¨と呼んでもらって、キュンキュンしているアタシ。





「ずっと好きでいてくれてありがとな。」



そう言った悠ちゃんに、返事の変わりにキスをした。




「ちょっ……!我慢できなくなるから」



そのままドサッと押し倒されたけど、大切にしたいから。って我慢してくれた紳士的な悠ちゃん。



やっぱり悠ちゃんの全部が好きって思った。




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