君のとなり
しばらく悠ちゃんと話していると、ブーケトスが始まる時間になった。
キャッキャッ言いながら女性陣がゾロゾロと集まってきた。
「ほら、行ってきな?」
「え、でも……」
「せっかく知香子ちゃんも言ってくれてたんだし。な!」
悠ちゃんが背中を優しく押してくれて、大勢の中の一番後ろで足を止めた。
どうして良いのか分からずに、ソワソワしていたら知香ちゃんの声が聞こえた。
「じゃあ行きまーす!」
知香ちゃんはアタシにブンブン手を振ると、後ろを向いた。