君のとなり




家の玄関のドアを開けて、小さいため息を1つ。




悠ちゃんはやっぱり来てなかった。
それどころか、お兄ちゃんもまだ帰ってきてない。




「おかえり~」



お母さんがリビングからパジャマ姿で顔を覗かせた。





「ただいま。もう寝るの?」




「うん。お父さんも私も明日早く出なきゃいけないのよ」




「そうなんだ。じゃあおやすみ!」




「おやすみなさい」




誰もいなくなったリビングのソファーにどっさり座った。




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