君のとなり
でもその時から既に、彼女さんがいるみたい……
お兄ちゃん曰わく、すっごいカワイイ!!って……
だから、アタシなんか到底叶わない。
でも良いんだ。
だって、好きな気持ちは止められないだもん。
「どう、大学は?」
少ししゃべりかけられただけで、心拍数は急上昇!!みたいな。
「楽しいよ!悠ちゃんは仕事どう?」
悠ちゃんは、2週に1回は絶対家に遊びに来る。
だから普通にタメ口だし、悠ちゃんって呼んでる。
「忙しいけど…、まあ何とかやってるかな」
カッコ良くセットされた髪をクシャッと触って、悠ちゃんは苦笑いした。