君のとなり
「ここの為だと思って、悠輔連れて来なかったけど……そんな辛いなら我慢するな。」
「してないよ!!アタシは、……もう悠ちゃんは、良いの……」
「そうやって強がって、他の男に着いて行くのが良いことなのか?」
「お兄ちゃんには関係ないでしょ!?アタシは、好きでやってるんだから。恋なんてバカらしいよっ!!」
「お前、それ本気で言ってんのか?」
低い声、冷たい視線、……
いつもと違うお兄ちゃんかすごく怖かった。
「淳平、やめとけ。」
悠ちゃんがリビングのドアから出てきた。
お兄ちゃんが後ろを振り返った隙を見て、階段を上がって自分の部屋へ入った。