*蒼空色Diary*


しばらくは由里亜と他愛ない話をしていた。


といっても、由里亜に日本や学園のことを教えてもらってたんだけど…。



「罰ゲームったら何がいいかなぁ」


「語尾に“にゃん”言わせるとか?」



…いつのまにか何故か罰ゲームの話になって盛り上がっていた。



そうして話の途中であたしのお皿が空になったので



「ちょっとあたし、デザート取ってくるね」


空になったお皿1枚を手に席を立つ。



そんなあたしにヒラヒラと手を振る苦笑気味の由里亜。



………………?


ポケッとしているあたしに、由里亜はイヒヒッと笑った。



「杏樹太るぞー」


「なっ…!!別にいーもん!!」



唇を尖らせてズカズカと席を離れる。


ユアンにしろ由里亜にしろ


大きなお世話だっつーの!!!!



ちょっとヤケになりながらデザートを取っていた


そんな時、




ザワッ



食堂内の雰囲気が一瞬変わったような気がした。


……………?


気になって辺りを見回しても、テロだとか馬が侵入しただとか、とくにこれといった異変は感じられない。



「…気のせいか」


ふぅと一息はいてから、ケーキやらプリンがたくさんのったお皿を抱えて席に戻る。




…と、その途中で





《ガッシャーン!!!!》



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