*蒼空色Diary*
ズザザッと床に倒れる男子Aと
唖然としてフリーズしている男子B&ギャラリーの皆さん。
しかしそんな状況さえも今のあたしには見えていなかった。
ガッ!!!!
床に倒れている男子Aの胸倉を思い切り掴む。
「こんな所で喧嘩なんかしないでよ!!!!他の人の迷惑になるでしょーが!!喧嘩するなら表ぇ出ろーーっ!!!!」
「う゛っ…ぐるじ…」
「あんた達のせいであたしのデザートがパアになったんだからね!!!!
どーしてくれんの!!!!」
あたしが指差した先には床に無残に散らかった、あたしのデザート達…。
椅子が倒れた音にびっくりしたあたしは、思わず持っていたお皿を落としてしまった。
そのことに気付いたのは由里亜に引っ張られた時で
一瞬で、目の前が真っ暗になったのだ…。
「もったいないじゃない食べ物を粗末にして!!!!ケーキが泣いてるでしょーが!!!!」
「いやそれは俺らのせいじゃな…ぐはっ!!!!」
「杏樹、やめろ。そいつ目が逝ってる…」
ユアンが頭を抱えながらあたしの腕を掴み、男子Aから引き離す。
そして床に倒れてしまった男子Aの方にあたしの体を向けた。
「ほら杏樹、ごめんなさいは?」
「……………」
「杏樹っ!!!!」
「やだっ!!!!」