*蒼空色Diary*
ユアンがあたしに謝らせようとしている。
でも、あたし絶対謝らないから!!!!
あたし悪くないから!!!
「杏樹っ!!!ごめんなさいはっ!!!!」
「やだったらやだったらやだーっ!!!!」
ユアンに羽交い締めにされているあたし
残念なことになっている男子A
ぽかーんとした表情を浮かべている男子B&ギャラリーのみんな
もはや何が何だか誰にも分からないこの状況。
それを打ち破ったのは
「…っせぇな。何の騒ぎだ?」
いましがた食堂に入ってきた、2人組の男だった。
ザワッ
「……………っ?」
ユアンと喧嘩しながらも感じとった、空気の変化。
「…………なに?」
振り向くと、黒髪の男とオレンジ色の髪の男があたし達に近付いてくる。
「………………」
見るからに、関わりたくないタイプ。
わー変な人達ー。
あたしが実はそんなことを思っているのをよそに
「わー何?何があったワケ?」
オレンジ髪の男があたしとユアンと男子A&Bを見ながら声を上げた。
そして、それに反応したのは
「御堂さん!!!」
ぶっ倒れていたハズの、男子A。
…おいおい、何その早業
さっきまで気絶してたくせに
やっぱりパーじゃなくてグーの方がよかったか…