*蒼空色Diary*
「ってか髪綺麗だねー。赤っぽい茶色ーこれもしや自前?
染めてもこんな綺麗な色でないよねーっ。
ワっ、目ぇおっきぃ!!」
…………………
…………………
…………えーと、
「…聞いてもいいですか?」
「ン、なーに?」
あたしは目の前のオレンジ頭(ニッコリ笑顔付き)に尋ねる。
「あなた…
何やってるんですか?」
「ン?」
このオレンジ頭、さっきからあたしの髪や顔をベタベタべたべた触っている。
正直…
「…気持ち悪いんですけど?」
「あははーゴメンね?」
「謝る前に手ぇどけてください!!!!」
ヘラヘラ笑いながらもあたしの顔を触るのをやめないオレンジ頭。
なっ…
何なんだこの人!!!!!!
無意識に手の平をグーにして力を入れる。
…………が、
グイッ
「わっ…」
突然、視界がぐるんと回った。
そして、
「…触らないでもらえます?」
ユアン…?
後ろにいたはずのユアンが、何故か目の前にいて
あたしとオレンジ頭の間にいる。