*蒼空色Diary*

オレンジ頭はいきなり目の前に現れたユアンに目をパチクリさせた。


「え!?君、外人!?!?
金髪!!!青目!!!
俺初めて外人と話しちゃったよ!!!」



「ふざけるな」


「え!?君日本語しゃべれるの!?」



あきらかに興奮してるオレンジ頭に


あきらかにキレているユアン。



この状況はいったい…



おいてけぼりなあたしは何とか状況を把握しようと視線を動かしてみた。



「……………」



………………ん?



オレンジ頭の後ろにいる黒髪くん。


何故かこっちを見てる。


いや、あたしを見てる。



「………………」


もったいないので、ここはそのまま黒髪くんを見つめてみた。



「………………」


「………………」


「………………」



「おい杏樹っ」


「………………」


「………………」



「杏樹!?」


「………………」


「………………」


「聞けコラ杏樹っ!!!!」


《ゲシッ》


「いったーい!!!!」


ズキズキズキ…


額に走った衝撃。



見るとユアンがあたしに手を突き出していた。



……………まさか


「ユアンあたしにデコピンし…むぐっ!!!!」



「行くぞ杏樹。コイツは話にならねぇ。由里亜さんも早く」


「えっ…あ、はい」


放心状態から回復した由里亜はユアンに頷く。


「ほら杏樹っ」


「え、ちょ、待っ…」



あたしはワケが分からないままユアンに強制連行された。
















「あははー何かすごく面白そうな2人が来たねー」


「御堂さん俺平手打ちされたんすけど」


「…………」


「あの子カワイイかったねーっ」


「御堂さ…冬矢さんも何か言って下さい!!!」


「…………」


「あの外人クンもかっこよかったねーっ」


「…………」


「ちょーっと翡翠。聞いてる?」


「…冬矢さん?」


「……………」










「…くだらねぇ」


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