*蒼空色Diary*
「俺ら外部入学組だし、2人と仲良くなりたいなーなんて…」
……………!!!!
克人くんが右手をちびちび動かしながら言ってくれて
その言葉にもちろんあたしは笑顔で返す。
「ありがと!!よろしくね!!!」
あたしが言うと、ホッとしたような表情をみせる5人。
「せっかくだからみんなで食べよーっ」
由里亜の提案もあって、みんなで食べることになったのでテーブルをくっつけたりする。
それが終わると料理を受けとりに行くことになりカウンターへ向かった。
カウンターで料理が来るのを待っているとき
「よかったな」
ユアンがあたしの頭を撫でてくれて
「うんっ」
あたしは終始ご機嫌だった。
「あー食べた食べたっ」
「杏樹ちゃんって、よく食べるんだねぇ」
「ユアンは何でそんなに日本語うまいん?」
「杏樹に教えてもらったから」
賑やかなあたし達総勢8人はおしゃべりしながら教室に帰る。
……………あ
その途中で、階段の向こう側にトイレを発見したあたし。
「ちょっとトイレ行くから先帰ってて」
そう声をかけてみんなから離れる。
「1人で大丈夫か?」
「へーきっ」
ユアンがそう言ったけど、あたしは1人で行くことにした。