*蒼空色Diary*


「俺ら外部入学組だし、2人と仲良くなりたいなーなんて…」


……………!!!!



克人くんが右手をちびちび動かしながら言ってくれて



その言葉にもちろんあたしは笑顔で返す。


「ありがと!!よろしくね!!!」




あたしが言うと、ホッとしたような表情をみせる5人。




「せっかくだからみんなで食べよーっ」


由里亜の提案もあって、みんなで食べることになったのでテーブルをくっつけたりする。



それが終わると料理を受けとりに行くことになりカウンターへ向かった。



カウンターで料理が来るのを待っているとき



「よかったな」



ユアンがあたしの頭を撫でてくれて



「うんっ」



あたしは終始ご機嫌だった。
















「あー食べた食べたっ」


「杏樹ちゃんって、よく食べるんだねぇ」


「ユアンは何でそんなに日本語うまいん?」


「杏樹に教えてもらったから」



賑やかなあたし達総勢8人はおしゃべりしながら教室に帰る。



……………あ



その途中で、階段の向こう側にトイレを発見したあたし。


「ちょっとトイレ行くから先帰ってて」



そう声をかけてみんなから離れる。


「1人で大丈夫か?」


「へーきっ」


ユアンがそう言ったけど、あたしは1人で行くことにした。



< 32 / 55 >

この作品をシェア

pagetop