*蒼空色Diary*
*初日からトラブル勃発!?*


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由里亜の車に乗りこみ、あたし達は空港を後にした。


車で30分くらい走ると大きな門が見えてきて


門の所には“私立皇学園”の文字。



「ようこそ我が皇(すめらぎ)学園へぇー」


由里亜がニコッと笑いながら言う。



ここは、由里亜のお祖父様が理事長をしている


私立皇(すめらぎ)学園。



小中高大が揃った全寮制の学校で


あたしとユアンの編入先。






「疲れてるかもしれないけど、一応あたしのお祖父ちゃんと会ってくれないかな?」


「あ、それは全然構いません。お世話になるのですから挨拶をするのは当然ですから」


「何でユアンが答えるの?」


「そっか。ユアン君。本当に礼儀正しいね」


「何で由里亜も話にのるの?」


「2人の編入手続きとか詳しい説明も、お祖父ちゃんがしてくれるから」


「何から何まですみません」


「これくらい何てことないよっユアン君のためだもん!!!!」


「ねー2人ともあたしの話を聞いてよぉーっ」



寂しくなって隣に座るユアンにもたれると


「重い」


「……(ガーン)」


なんて言われた…


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