月の衣

夜に消えゆく


あの日

まるで所業を責めるような眼差しに
耐えられる者などいるわけもない

月夜には
誰の想いも明るみにさらされる
悪であろうと、善であろうと

むしろ善も悪も関わりなく
想いは一つとなって融合し
かなわぬままに
足をすくう

もう二度と来ない今を生き
もう二度とない圧倒的な最後がやって来る
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