捻くれ者の書「SR-15」
賢いは卑怯
「出来るかどうかわからないけど
やれるだけやってみるよ」
そう言って彼は出来なかったときに
「無理だった」
という文章の頭に
「やっぱり」
という言葉を付け加えるために保険をかける
「行けたら行くよ」
「行けなくてもしょうがないだろ」
「行かなくていいだろ」
「行きたくない」
「行かない」
全て同義語である
本気を出しても出来なかったら格好が悪いから
始めから本気を出さずにいる格好の悪い奴
本気でやっても出来なかったのが恥ずかしいから
本気ではやらないと前もって保険をかける恥ずかしい奴
人は他人に負い目を見せないように
保険をかけ続ける生き物である
たまには愚直に
「絶対やってみせる」
などと言って欲しいものである