to dreamer
はっ、とした。
陸の声で我に返り、一歩、彼女から離れた。
「お前、いっつもそう。俺とか鞘とかのことになると、熱くなりすぎ。保護者かっつの。」
陸がこバカにしたように、笑ってつられるように、陸を振り返って笑った。
あーぁ、俺としたことが。
「まぁ……陽もやりすぎたけど。あんたもやりすぎ。」
陸は、見上げるように彼女を見てまっすぐに言う。
彼女も少し反省した様子で頬を指で撫でた。
「まぁ……そうかもな。」
「うん。それぢゃ。」
陸はいつもの、女たちとの関係がめんどくさくなったときに、言うようにばっさりと切り捨てた。